数学の勉強法

数学の勉強に必要なものは「やる気」である.
数学の勉強ですべきことは「覚える」ことである.

定義を覚える.定理を覚える.証明を覚える.

数学の勉強の方法は「覚えるまで繰り返す」「慣れるまで繰り返す」ことである.

要諦は以上である.

数学の勉強に,楽な方法はない.
数学の理解に,成績の良し悪しは関係ない.
ただし,数学が好きか嫌いかは関係する.

「繰り返す」というのは数学に限らず,勉強・練習・稽古・訓練などにも当てはまるはずである.

「覚えるだけでいいのか」と問われれば,「はいそうです」と答える.もちろん,そう言い切ってしまうことに問題があることは分かっている.覚えることは十分条件ではなく,必要条件だろうから.ただ,必要条件は満たされなければならない.

こういう風に訊いてくる人は,まだ「覚えていない」状況だろうから,「理解=覚える」と考えて差し支えない.

「慣れるまで繰り返す」には,例題や演習問題を解くことも含んでいる.

何度繰り返しても覚えられない,ピンとこないということはよくある.そういうときは,そこで足踏みせず,先へ進む方がよい.あとになって読んでみると,すんなりとわかることが多い.なぜ分からなかったのかが分からないぐらい,すっと頭に入ってくることがある.ただし,「どのぐらいあとに」と聞かれれば,「わからない」としか答えられない.3時間後か,3日後か,3週間後か,3ヶ月後か,3年後か,もっと後か,何時になるかは分からない.しかし,分かる瞬間は必ずやって来る.

「覚えられない.分からない」ときに繰り返すことは苦痛だ.しんどいときに粘って繰り返す,踏ん張って繰り返す,あきらめずに繰り返す.それを支えるのが「やる気」である.

 

やる気があれば,早い遅いはあっても,なんとかなる.

 

 

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